内尾太一研究室

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麗澤大学 English

南三陸町 11/15

現地調査2日目、宿泊先の「いりやど」で研修を受ける。

Changing Minami Sanrikuという動画を視聴。「立ち上がる被災者」という姿ではなく、南三陸町を新天地としてまちづくりを担う移住者にもフォーカスが当てられていた。課題解決の先進地を目指す、という姿勢が打ち出されていた。

視聴後、移住者について聞くと近年は、その層に変化が見られるという。かつては、ボランティアを入り口に移住するケースが多かった。復興支援の過程で人間関係ができた上で、定住を選択する、というもの。それが、最近では移住者として移住してくるケースも増えているという。移住・定住支援センターの存在が大きいようだ。ほかにも、インターンや地域おこし協力隊にも注目してみると良さそうだ。南三陸町の地域おこし協力隊は、起業型だそうで、最近ニュースになったワイナリーもその一環だという。

https://www.msr-wine.com/

朝の研修のあとは、「若手漁師によるASC国際認証取得の牡蠣を使ったBBQの交流会」に参加した。先輩研究者がチケットを2枚買ってくれていたおかげで参加できた。(牡蠣は何度かあたっているので少し緊張した)

戸倉地区の若手漁師のおふたりから、BBQの傍ら色々な話を聞いた。「戸倉シーボーイズ」という若手漁師(後継者)の存在、震災後にポイント制を導入した漁場(1人だと40ポイント、後継者がいると60ポイント、、、)、ASC認証、貝毒や検査の苦労などについて。

https://www.asc-aqua.org/ja/

ASC認証以降は、ブランド化も進んでいるようだ。直接のオファーもあるという。ワイナリーのワインと牡蠣を一緒に売り出すというアイデアもあるという。

牡蠣とアカザラガイ、ツブガイを堪能したあとは、いりやどに戻る。

その途中にさんさん商店街に立ち寄った。中橋を渡って震災復興祈念公園にいくのは初めての経験。そして久しぶりに防災対策庁舎を間近でみた。

いりやどでは、入谷でりんご農家を営んでいる方にお話を聞く。内陸の入谷では地震の記憶が色濃く残っているようだ。消防団もやっていたこの方は、広範囲で動くよりは、同じ集落の安全をまずはみてまわったそうだ。近所の人々は皆一様に腰を抜かしていた。火事のような緊急事態では、おにぎりを用意をする習慣があるそうで、このときもおにぎりをつくったそうだ。それを志津川のような他地区に供給したことは、今でも語り継がれている。元々、町の中心部の志津川とは、互いに格上・格下の意識もあったようだ。入谷は、南三陸の玄関口だという。「いりやど」の存在感は大きい。

農業従事者は減りつつあるが、「農」に目を向ける若者も出てきている。最近、南三陸で就農した若い女性はChanging Minami Sanrikuでも登場していた。果物やそれを加工して6次化も目指している。農工房、という取り組み。入谷の狭隘な地形は果物に適している。ぶどうを植える。ワイナリー用、食用。

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もう一件、地元の飲食店の店主の方にもお話を伺った。キラキラ丼の成功ストーリー。さんさん商店街のテナントと、路面店の違い。お互いに利点があるようだ。

5時半頃に南三陸町を出発。7時3o分に仙台を出発。新柏には10時ジャスト。

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